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子どもの「考える力」を伸ばすには?家庭でできる接し方

更新日:3月29日

お子さんに「考える力」をつけてほしいと願う保護者は多いのではないでしょうか。

ただ言われたとおりに行動するのではなく、自分で考えて行動できる人材がこれからの社会には必要とされていきます。


「うちの子は全然自分で考えて行動しない」

「考える力をつけてほしいけど、どう接したらいいのかわからない」


そう思う方に、この記事では幼児期のうちから考える力を身に付けることの重要性や、ご家庭でも実践できる考える力を身に付けさせる接し方についてご紹介!


考える力が育まれると、行動力・想像力・コミュニケーション能力など、様々な力も同時に育まれます!


 

幼児期から身に付ける「考える力」は将来どう役立つ?

考える力は大切!というのはわかるけど、実際どうしてこんな子どものうちから重要視されているのか、具体的に考えたことはありますか?


人格形成期ともいわれる幼児期に、考える力を身に付けると将来こんな風に役立ちます。

  • 将来を生きる力の土台になる

  • 学齢期以降の学習意欲を高める

  • 良い人間関係の構築に役立つ

一つずつ確認していきましょう!


将来の生きる力の土台になる

子どもを取り巻く環境は毎日変化します。

自分でできるようになることが増え、保育園・幼稚園に入ったかと思えばあっという間に小学生に。


子どもが成長するにつれ、親に頼れない場面は増えていきます。そうした自分一人でなんとかしなければならない時になってから、考える力を養うのでは遅すぎるのです!


「この問題の答えを教えてくれる大人がいない。だから解けなくて当たり前」

「将来やりたいことなんて決められない。どうせ自分にできることは何もないし、だれも教えてくれないのが悪いんだ」


そう考えるようになってからでは遅いですよね。

将来を力強く生きていくためにも、幼児期のうちから「自分で考える」ことの癖付けが重要なのです。



学齢期以降の学習意欲を高める

幼児期のうちから「考える力」を養うことの最も身近なメリットは、小学校以降の学習意欲を高めてくれるということです。


これまでは遊びを通して実体験学習をしていたのに、小学生になると頭の中で考えて答えを導き出さなければなりません。


ところが小学校低学年は、まだ頭の中で答えを出すことに慣れていないため、考える力が養われていないと「わからないからいいや」と学習意欲の低下につながりやすいのです。


考える力が養われていると、わからない問題にぶつかっても「どうすればできるようになるんだろう?」と考えるようになります。



良い人間関係の構築に役立つ

考える力は、相手を思いやる力にもつながります。


相手の気持ちに敏感に気づいて、「どうしてこの人は悲しんでいるんだろう」「どうしたらこの人は幸せな気持ちになるかな?」と、考えられるようになったらうれしいですよね!


子どもは物事を考える力がついてくると、自己中心的に自分の考えを押し付けるだけではなく、相手の考えを理解したり受け止めたりということができるようになります。

コミュニケーション能力の一部として役立つのです。



 

「考える力」は簡単に伸ばせる!家庭でできるかかわり方

考える力は、毎日のちょっとしたかかわり方の工夫でぐんぐん伸ばせるようになります。 

ここでは、Awaji Kids Gardenで実践している子どもの考える力を育むかかわり方を3つご紹介!

  • 子どもが考える為に必要な時間をゆっくりとる

  • 疑問に疑問で聞き返す

  • お手本を示してあげる

ご家庭でもできることばかりなので、ぜひお試しください!



子どもが考える為に必要な時間をゆっくりとる

子どもが考えている時間は、毎日たくさんあります。


「片づけてね」と言ってからしばらく動かない時。もしかしたら「まだ遊んでいたいのに、どうして片付けしなきゃいけないんだろう」とじっくり考えているかもしれない。

そんな時に、「ほら!早く片付けして!」と急かすと、"ママが怒りそうだし、とりあえず片付けしなきゃ” と、考えることを放棄してしまうかもしれません。


子どもの考える時間はとてもゆっくりなので、ついつい急かして答えを教えてしまったり、考えることを中断させて次のことをさせたくなる気持ちもよくわかりますが、そこはぐっとこらえて見守りましょう。


Awaji Kids Gardenでは、ひとつの質問を投げかけてから、子どもの考える時間を7秒待つ「7秒ルール」を設けています。

この7秒間に子どもはじっくり考えて、行動を起こしたり、質問に答えてくれることも多いのです。



疑問に疑問で聞き返す

子どもから「なんで?」と質問されたときは考える力を育むチャンス!


「あなたはなんでだと思う?」「なんでこうなるか、一緒に考えてみよっか!」と、疑問に疑問で聞き返してみましょう。


以前、Awaji Kids Gardenに通う子どもに、「なんで木の下には虫がいっぱいいるの?」と聞かれたことがあります。

「○○君はなんでだと思う?」と聞いてみると、「ん~。涼しいからじゃない?」近くにいた子ども達も「ちがうよ、おうちがあるんだよ」「いろんな虫が集まって大きい巣ができたんじゃない?」など、思い思いの意見が飛び交って、みんなで"木の下に虫がたくさんいる理由”を考え始めました。


考える力を育むには、答えそのものではなく「答えを導き出すまでの過程」がなにより重要です。子ども自身で考えられるように、声のかけ方にも一工夫してあげましょう。



お手本を示してあげる

たとえば初めてのりを使うとき。初めてハサミを使うとき。子どもはほかの子どもや大人がやっているのを見て習得していきます。

初めて何かをするときは、「よーく見ててね」と、ゆっくりお手本を示してあげましょう。


"やり方を教えてもらう"のではなく、"自分でやり方を考える"ように導きます。

手取り足取り教えてあげるよりも、自分の力で考えたり、試したり、といった積み重ねを経験したほうが、自分でできた!という満足感が高くなりますよね。


そうはいっても、子ども一人の力では難しいこともたくさんあります。箸や鉛筆の持ち方をお手本だけで身に付けさせようとするのはもちろん難しいですよね。

大切なのは、お手本を示し、子どもが自分で試したり考えたりする時間を与えてあげるということです。



 

これだけはしないで!考える機会を奪う接し方

考える力を育むために、子どもと接する中で気を付けてほしいのが以下の2点です。

  • すぐに答えを教えてしまう

  • すぐに間違いを訂正する

前述のとおり、子どもは考えるのに長い長い時間が必要です。

大人のペースでなんでもリードしていくのではなく、子どものペースに合わせてあげましょう。



すぐに答えを教えてしまう

子どもに聞かれたことにすぐに答えを教えてしまうことは、考える力を育む機会を奪ってしまう接し方です。


「どうして?」「なんで?」と聞かれたことに、「あなたはどうしてだと思う?」と聞き返してみましょう。

きっと子どもは自由な想像力でおもしろい答えを考え出してくれるはず!



すぐに間違いを訂正する

子どもに失敗してほしくないという思いから、ついつい間違いを見つけると正しい方法を教えたくなります。


しかし、失敗を経験することは、正解を知ることと同じくらい、あるいはそれ以上に価値のある経験です。

失敗を経験することで、「次はどうしたら成功できるか」を考える機会になります。


「間違ってもいいんだ!次にできるようになればいいんだ!」と子どもが思えるように、温かく見守ってあげましょう。


 

あえて難しい挑戦をさせると考える力がぐっとアップ!

考える力を育むには、いろいろなアプローチの仕方がありますが、一番おすすめしたいのがあえて「この子にはまだ難しいかな?」と思う挑戦にも怖がらずに挑戦させることです。


子どもにとってちょっと難しい挑戦は、「どうしたらできるだろう?」を考えざるを得ない絶好の機会となります!


たとえば、自然体験も子どもにとっては難しい挑戦。



木登りや山登りといった自然遊びに挑むAwaji Kids Gardenに通う子ども達は、毎日「どうやったらこの木に登れるかな」「どうやったらケガしないように遊べるかな」と考える力を育んでいます。



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