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英語を話せる子どもに育ってほしい!幼児期に英語教育をする3つのメリットとデメリット

更新日:4月22日

「英語は子どもが小さいうちから!」

「これからの時代、英語は必須」

常に幼児の習い事トップに入る英語。


でも、本当に、

小さいうちから始めないといけないの?

幼児期だからこそ、他にもやることがあるのでは?


そう悩むお母さん・お父さんのために

この記事では、小さいお子さんの

英語教育の必要性やメリット、

そして気をつけたいポイントを解説!


= = = = =

もくじ


= = = = =


そもそも、なぜ英語を身につけてほしい?


「受験や就職に有利だから」

「グローバルに活躍できるように」

「外国の人と不自由なく話せるようになってほしい」


子どもに英語を学んでほしい理由は十人十色。


でも、真の目的は

海外の国の様々な文化や価値観を理解し、

世界の人たちと心の繋がりを作ることではないでしょうか?


英語を通して、文化や価値観を理解するようになる


言語は、その人の思考・概念・世界観などに影響するとされています。


例えば、敬語の有無や種類が、その国の人同士の関わり方や階級を表していることは、よく知られていますよね。


あるいは、英語では海藻を「seaweed」と言いますが、伝統的に海藻を食する日本では、「海苔」「わかめ」「ひじき」など、食用の海藻を表す言葉だけでも100以上。


挨拶や生活習慣を表す言葉など、ニュアンスを含めての直訳ができない言葉が多くあります。


つまり、言語は、その背景にある文化や考え方を反映しているのです。




メタ言語能力が発達する


「バイリンガル」は言語を2つ以上使えることを意味します。


習得レベルに関係なく、脳内で言語変換を行わずに各言語を運用できる、つまり、日本語で話す時は日本語で考え、英語で話す時は英語で考える【英語脳】を持っているバイリンガル話者は、言語を客観的に捉えて深く理解できる「メタ言語能力」が発達します。


英語脳とは、両言語とも常に脳内にあり、その時々に適切な言語を、無意識的に選んでいる状態をいいます。それも、英語のレベルに関係なく、です。


日本語話者なら、

「イヌ」 と聞いた時、

脳内に「犬🦮」が浮かびますよね。


早期バイリンガルの人は、犬を思い浮かべる前に

「この音は日本語の音だ」

と言語を選択するステップを無意識に踏んでいます。


さらに、「イヌ」とはこのような動物を表す日本語であり、別の言語では別の言い方をするということ、そもそも別の言語では、別の概念に基づいて、同じ事象を表す言葉があるという理解も無意識に行われています。


この「無意識の言語選択」は、2つ以上の言語を直接的(翻訳せず)に理解できることが前提で、これをしているバイリンガル話者は


常に相手の言語を意識しながら接しているため、相手を気遣う力が優れている
言葉のニュアンスやTPOを常に意識しているため、正確で適切な言葉や文章を使う
一つの言葉が多様な意味を持つことを知っているから、抽象的思考が得意な傾向にある 

このような特徴があるとされています。


多様性や違いを受け入れる心が育つ


多様性を受け入れ、

人や文化の様々な違いを認め尊重する心も、バイリンガルに多くみられる特徴です。


もちろん、バイリンガルに限ったことではありませんが、

バイリンガルはすでに、それぞれの言語が持つ単一の世界観の枠から抜け出し、より柔軟で多角的な思考を持ち、優れた問題解決能力を発揮している(1)と言われています。


さらに、応用言語学博士で、人口の2割以上が2ヶ国語以上を使える(2) 米国で、バイリンガル分野の専門家として知られるピアソンは

「Bilingualism builds a better world, as well as a better mind.」(バイリンガリズムは、より良い世界を築き、より良い心をも育む)と断言しています。


世界平和はもちろんですが

身近な毎日でも、

柔軟な思考や優れた問題解決力は大切ですよね。




6歳までに英語を身につけるメリットとは?


メリット① 大人になってからでは遅い!英語耳が育つ


「英語は小さいうちに」

とされる一番の理由は発音ではないでしょうか?


聴覚は、なんと妊娠中期の24週目頃から発達しているとされています。

生まれた直後が「聴覚発達」のピークで、

あらゆる言語の発音も聞きとれる時期。


生後6ヶ月頃から徐々に

「自分に必要な音」

つまり家族や環境で使われている言語の音に集中し、使わない音 (環境にない言語の音) を聞きとる力が6歳頃までに薄れていきます。(3)


「使わない音」として聞きとる力を育てることを脳内がしなかった結果として、大人になってから英語特有の発音を聞き分けることが困難になってしまう。さらに、聞きとれない音は再現できないため、発音が大難関となってしまうのです。


言葉は発音ではない、中身だ!

というのも一理ありますが、

  • そもそも聞き取れずに理解できない

  • 発音が悪くて相手に伝わらない

といった経験がある方も多いのではないでしょうか?


発音は、言語習得に必須ではないかもしれませんが、できるに越したことはありません。


身体的発達の面から、乳幼児期に英語に触れることは、負担を強いることなく英語耳と発音の習得に大きなメリットがあるのです。




メリット② 言語の裏にあるその国の文化・価値観までも習得できる


小さな子どもは、目の前に見えるもの、実際に触れるものなど、自分で実際に体験して、物事を認識します。


その後、学齢期・思春期になるにつれて、体験しなくてもイメージしたり予測したりする論理的思考・抽象的思考が発達していきます。


これを言語の習得に当てはめると、


りんごを見たり食べながら「これは、りんごだよ」「This is an “apple”」と身につけていくのが乳幼児。


目の前にりんごがなくても言語対比して「日本語=りんご、英語=apple」と覚えたり、冠詞や動詞の変化など抽象的な概念を理解するのは、学齢期以降。


つまり、

小さい子どもは

訳しながら学んでいるのではありません。


赤ちゃんに話し方を想像してみましょう。

スプーンを指して「スプーンを使おうね」嬉しい顔で「美味しいね」

渋い顔で「この味は苦いね」


「スプーン」「美味しい」「苦い」の単語がわからなくても、なんとなく意味を想像できますよね。このように言葉と意味が関連づけられた話しかけをたくさん経験しながら、赤ちゃんは母語を習得していきます。もちろん、他の言語を通さずに。


同じように、外国語も乳幼児期の子どもは「なんとなく意味がわかる」が繰り返されることによって身につけていきます。


母語を通さずに外国語を理解すること、これが先ほど触れた【英語脳】。

おおよそ6歳までに英語に触れていると、習得レベルの関係なく育ちやすい能力です。


言語は、その背景にある文化や価値観を表しています。(4)

母語を通さず、直接英語を理解できるということは、母国の文化や価値観に影響されることなくその国を理解できるということ。

これこそが、心から「多様性を受け入れる」ということではないでしょうか?




メリット③ 問題解決能力・論理的思考力・マルチタスキングなどが得意になる


どれも、いつしか身につける能力ですが、

常に

  • 聞く言葉の言語を選択し

  • 相手によって言語を変え

  • 言語によって語順や文構成を作り変え

  • 言葉の背景にある多様な価値観を理解しながら

コミュニケーションをとっている子どもは、一つの言語にしか触れていない子どもよりも早い時期から、より高いレベルでこれらの能力が発達することがわかっています。(5)


英語だけでなく、学校でや生涯において必要な

・問題解決能力 ・論理的思考力

・マルチタスキング

の力も育つのが、

幼児期に英語を始める大きなメリットと言えます。




ここは気をつけたい!幼児英語教育のデメリット


子どもが小さいうちに英語をはじめるメリットは計り知れませんが、やり方によってはネガティブな結果になってしまう可能性も。


親も子どもも安心して取り組めるよう、これらの点もしっかりと理解しておきましょう。


デメリット① 英語だけでは日本語の育ちが遅れてしまう

母語の確立は、最優先したいですよね。

特に、学齢期前の小さな子どもは

母語 (日本語) の習得真っ最中!


「乳幼児期から第二言語を習得することは

メリットこそあれ、悪影響はない」(6)

ことは証明されていますが、あくまで

母語が大切にされていることが前提。


母語が確立されていないと、第二言語を学ぶ素地がない状態となってしまう他、知的・情緒面の発達に大きく悪影響を及ぼします。


あくまでも日本語を使いながら、プラスアルファとして英語に触れることが、小さいお子さんへの外国語習得のポイントとなります。


デメリット② 学び方によっては「英語嫌い」になってしまう可能性も


「英語嫌い」

「外国の人怖い」

と言うお子さんに話を聞いてみると


「英語教室ではお母さんと離れないといけないから、寂しい」

「英語教室ではずっと座らないといけなくて、遊べないのが嫌。」

「英語の先生はいつも大きな声で早口で話しかけてくるのが、怖い」


お母さんと離れてしまう、遊べない、声が大きい。

どれも、言語そのものではなく、子どもらしい理由で英語への印象がネガティブになってしまったケース。


幼児期の子どもは、行動面や精神情緒面で、学齢期以降とは違うため、言語以外にも十分に配慮して子どもの年齢に合った環境や学習方法を取り入れる必要があります。


デメリット③ 英語は学校で学ぶのだから、幼児期の今しかできないことをさせたい


幼児期ならではの大切な体験は、自由遊びをはじめ、親子の絆を育んだり、他の習い事を試したりと、家庭によって様々な方針があるのではないでしょうか。


確かに限られた幼児期の時間に、無理して英語を取り入れる必要はないかもしれません。


メリットとデメリットを十分に理解した上で、「英語はやらない」と決めるのも、一つの選択肢です。




やっぱり英語やらせたい!子どもの成長を育みつつ効果的に英語を身につけられる方法5選


でも、せっかくたくさんのメリットもあるので、できたら小さい頃から英語に触れさせたいですよね。


限られた幼児期、親子の絆を育んだり、思いっきり遊ばせたりしたいからこそ、一緒に楽しめる英語体験をしてみるのはどうでしょうか?


💡インターや英語教室の親子イベントに参加する

ハロウィンイベントやインターの学園祭、英語教室の親子クラスなど、子どもが親と離れて寂しい思いをしなくても楽しめるものを探してみましょう。


💡地域の国際交流イベントに参加する

必ずしも英語ではないかもしれませんが、外国の人たちと交流できる機会かもしれません。または、外国の人同士がその国の言葉で話しているのを側で聞くだけでも、日常にはない異文化体験になります☆


💡家で、動画視聴や英語絵本・英語教材を使って、親子で英語を楽しむ

親子タイムに、英語を取り入れてみるのはどうですか?家で取り組めるようにできている動画や教材などたくさんあるので、ご家庭の方針や事情に合わせて取り入れてみるのも良いですね。


💡生活や遊びの中に、英語を取り入れる

日常の生活や遊びの中で、話しかけに英語を入れます。あくまで母語の日本語を大切に普段通り使いながら、英語もプラス。例えば、食事の時に、食材を英語で言ってみる、時折着替える時に「shirt, pants, left hand, right leg」など英語も使ってみる、といった感じです。


💡英語・子どもの主体性を尊重する過ごし方・親子の絆を育む機会が揃った場所に任せてみよう


でも、このような環境が周りになかったり、お母さん・お父さん自身が英語に自信がなかったりすると、なかなか実現するのは難しいですよね。


そんな時こそ、

いろんな国のスタッフと英語で遊びながらすごせるAwaji Kids Garden の活動 に参加させてみてはいかがでしょうか。



淡路島の週末インターナショナル森のようちえん Awaji Kids Garden (AKG) では、丸1日の自然の中での自由遊びで、コミュニケーションの手段として英語があるのが特徴です。


CertTESOL教師、Jolly Phonics指導者、米国・英国小学校教員などが監修・実践している英語体験は、子どもたちの自由な遊びはそのままに、お子さんそれぞれが興味関心に沿った遊びをしている時に英語がプラスされるので、理想的な発達環境と言えます。


親子で楽しむAKGオリジナル英語カリキュラム English at Home®︎ を導入しているのも、大きな利点。お家に帰っても、親子で楽しめる教材となっています。


同時に「自然の中の自由遊び」もできる、貴重な場。


幼児期のこのような英語体験は、お子さんのこれからの人生を間違いなく豊かにしてくれます。


「自然の中で子どもが遊びながら、かつ国際的な環境で英語にも触れられるからとっても有難いです。何より英語を楽しんでいて、「外国人」とか「英語」が普通になっているのが嬉しい!」


「英語の授業はどうしても正解があって、それが出来なかったら『英語は苦手』と嫌いになっちゃうけど、AKGではそれがないんです。何も考えずに英語で遊んでいる。なのに、英語力は小学生高学年以上!すごい!」


実際にAwaji Kids Gardenに来てくれたお母さん達も自然体験による子どもたちの良い変化を実感してくれています。


Awaji Kids Gardenの自然体験や国際交流について、もっと知りたい方はぜひAwaji Kids GardenのHPから詳細をご覧ください。


 

【英語×自然】2歳から6歳の週末インターナショナル森のようちえん。

淡路島の自然の中で自由に過ごし、様々な国のスタッフと英語で遊びながら、子どもの主体性・創造力・尊重する心を育てる場です。

毎週【金】【土】【日】に活動中!





 

= = = AKGと繋がろう! = = =



参考文献

(1) Adrian Garcia-Sierra et al. "Bilingual Language Learning: An ERP Study Relating Early Brain Responses To Speech, Language Input, and Later Word Production." Journal of Phonetics, DOI: 10:1016/j.wocn.2011.07.002, (参照 2024-03-24)

(2) Leveen, Steve. "The Surprising Truth About American Bilingualism: What the Data Tell Us." America the Bilingual. https://www.americathebilingual.com/the-surprising-truth-about-american-bilingualism-what-the-data-tells-us/, (参照 2024-03-24)

(3) Gray, Peter. Free to Learn. New York: Basic Books. 2013.

(4) Pearson, Barbara Zurer, Ph. D. Raising a Bilingual Child. New York: Living Language, Random House, Inc., 2008.

(5) Bialystok E. "Bilingualism and the Development of Executive Function: The Role of Attention." Child Dev Perspect. 2015 Jun 1;9(2):117-121. doi: 10.1111/cdep.12116. PMID: 26019718; PMCID: PMC4442091, (参照 2024-03-24)

(6) Paradis J, Genesee F, Crago MB. Dual language development and disorders. Baltimore: Paul H Brookes Publishing Company; 2010.


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