新型コロナウィルス感染の不安が渦巻く昨今
いかがお過ごしでしょうか?
小さな子どもがいると
家族の健康はもとより
保育園に行くべきか、
家にいる選択をしても一日をどう過ごそうか、
保護者の仕事とのバランスをどうとれば良いか、
子どもの教育はどうしようか、
不安は尽きません。
残念ながら、
「こうすれば安心!全て落着」と言える
正解はありません。
それぞれ環境も状況も違うのですから。
目指している未来も違うでしょうから
そこに辿りつくための道筋も違う。
ですので「こうすれば良い」とは言いません。
皆それぞれがご自身・ご家族・子ども達にとって
ベストな選択を模索し試して行き、
願わくばその過程を楽しむのが
それぞれにとっての「正解」ではないかと思っています。
新型コロナウィルスに関する情報は
政府・各自治体・医療団体から発表されている情報を
ご参照頂くとして、
Awaji Kids Garden より、未就学児に関して
安心要素になるかもしれない情報をいくつか。
上記の通り、正解なんてありません。
無数にある選択肢の一つとして、ご自身の状況に
・当てはまるかもしれない。
・見当違いの無駄な情報かもしれない。
と思って読んで頂けると嬉しいです。
Q: 子どもの教育が遅れるのが心配
幼稚園・保育園では文字や数のおべんきょう、あるいは習い事のそろばんやピアノなどしていたのに、今は無くなってしまった。子どもは覚えるのが早いけど、忘れるのも早いので、続けられる環境がないのはとても不安。
A: 幼児期は「学ぶスポンジ(*1)」と言われる様に、記憶力が抜群で、何でもすぐに覚えてしまいます!でも、覚える目的は何か、今一度立ち止まって考えてみませんか?確かに、幼児期の突出した記憶力で、漢字や九九、地名や外国語を覚えたら、小学校以降の勉強が楽になるかもしれません。でも、それは全体の「学力」の実はほんの一部なのです。他にも「問題解決力」「思考力」「社会性」など大切なものが沢山あります。
例えば家の生活で「おやつを食べたいけれど、袋が開けられない。どうしよう」と問題に直面し、「小さな切り込みがどこかにある?」と探したり、「ハサミで開けられるかもしれない!」と思い立ったり、あるいは「お母さんなら開けられる」と助けを求めようと行動できること。[問題解決力]
例えばお母さんがお料理を始めたから「もうすぐ食事かな?」と察し、言われなくても手を洗ったり、いつもお母さんがしているテーブルセッティングをしてみたり、「食事の時は何が必要かな?そういえばお茶ポットもいつもテーブルに置いてあるな」と自分で考えてみること。[思考力]
例えば兄弟におもちゃを取られた時、「ワァー!」と泣きわめくのではなく、「今◯◯遊びをしてるから、それ使ってるの。終わったら貸すから、今は返して」とちゃんと言葉で自分の想いを伝えること。[社会性]
アメリカのホームスクーリングの「母」シャーロット・メイソンや、日本でも有名なシュタイナー教育・モンテッソーリ教育の思想、そして多くの児童心理学者(*2) が「未就学時期は、家庭での毎日の生活を存分に経験することが、何より強力な将来の学力の土台となる」と説いています。子どもと家で過ごせる今、この言葉を信じ、その時間を存分に楽しんでみませんか?幼稚園や習い事を再開できる生活に戻った時は、おべんきょうも存分に巻き戻すことにして、一度しかない、子どもの「今」を、この機会に楽しみましょう!
Q: テレワークをしなければいけないのに、子どもがいると仕事にならない
A: わかります。在宅勤務は、多くの自治体で「居宅外勤務」と保育園選考基準に差がありません。本来ならばしっかりと労働環境を確保して業務にあたらないといけないのに、今は感染防止対策の一環として在宅ワークが奨励され、さらに教育機関は休校、保育園も自粛を求められ・・・これでは親の体がいくつあっても保ちません。あいにくAKGも「解決!」の答えはありませんが、アメリカのベテランホームスクール保護者や、今保育園閉鎖を経験しているワーキングマザーたちの声をいくつか:
・朝一番に思いっきり愛情を注ぐと、子どもも満足して、その後一人遊びに集中する傾向にある。毎朝30分〜1時間、集中して一緒に遊んだ後、子どもが好きなおもちゃや絵本を用意し、自分はパソコンに向かう。(*3)
・仕事をしている3時間、子どもが好きなテレビを観る時間と決めている。仕方がなく観せるより「観る時間」を予め決めておく方が、気持ちが楽だし、子どももその時間を楽しみにして観てくれる。その代わり、昼食など自分が仕事をしていない時間は100%子どもと向き合う。(*4)
・「特別な時だけ」遊べる玩具を用意しておく。ちょっと特別な塗り絵、新しいパズル、現代っ子はゲーム機など?(*5)
・予め妥協点を決める。家事も食事も子どもの面倒も見ながら、在宅ワークも・・・は無理!と割り切って、「毎週水曜はインスタント夕食」「洗濯物は畳まない」など、予め妥協ポイントを決めておくと、常に「今日も夕食作れなかった... 洗濯が山のまま...」とやることに追われず済み、気持ちが楽になります。予想外にことが進み、冷凍ピザの予定が手作り夕食になった!洗濯物が全部片付いた!と言う日は、自分を褒めて嬉しくなるきっかけになりますしね!(*5)
・朝時間を活用。「子どもが寝てから仕事しよう」と予定すると、「早く寝てほしい」とイライラしがち。それよりも、自分だって夜は疲れているのですから、子どもと一緒に早く寝て、早起き(8時就寝したら、4時に起きてもたっぷり8時間眠れています!)して、子どもが起きるまでの数時間、集中する。(AKGスタッフの声)
Q: 毎日一日中子どもと一緒なのは初めてで、何をしたら良いのかわからない。
A: まずは、普通に生活すること。上記にあるように、幼児期に大切な学びは、毎日の家での生活にあります。余裕がある時は、なるべく一緒に家事やお料理を楽しみましょう。
これを機会に、親子で一緒に何か楽しみたい!楽しみながら学びに繋げたい!と思った時は、ぜひ Awaji Kids Garden の
をご活用ください!
Eat Well, Rest Well, Be Happy!
= = = = =
*1 Montessori, M., & Claremont, C. A. (1969). The absorbent mind. New York: Dell Pub. Co..
*2 Gray, P. (2015).Free to learn: why unleashing the instinct to play will make our children happier, more self-reliant, and better students for life. New York: Basic Books.
*3 Pam Barnhill - Your Morning Basket. (n.d.). Retrieved from https://pambarnhill.com/
*4 White, D. (2020, March 26). Reality-Based Cleaning, Organizing and Decluttering. Retrieved from https://www.aslobcomesclean.com/
*5 Mackenzie, S. (2018).Read-Aloud Family: Making Meaningful and Lasting Connections with Your Kids. Zondervan.